スペイン語ワンポイント講座1~万能のあいさつ~

 

こんにちは!
いきなりですが、スペイン語講座はじめまーす!
スペイン語に関しては私には超初歩のことしかできませんが、なんとなーく読んでいただけるとうれしいです。

第1回のフレーズはこちら!

¡Hola!(オラ!)
こんにちは!

 スペイン語なんて全然、という方でも「オラ」と聞いたら「ああ~聞いたことある!」となるかもしれません。ここでは「こんにちは」と訳し、事実、このように訳されることが多いのですが、日本語の「こんにちは」と違って「オラ」は1日中24時間いつでも使うことができます。場合によっては「やあ」の方が適当かもしれませんね。辞書では「やあ」と「こんにちは」が併記されているようです。

 ところが、私は大学のテキストで初めて「¡Hola!」という字面を見たとき、「アイホラ」だと思ってしまったのです。ここには2点のミスがあります。

 1点目。最初の「¡」はアルファベットの「アイ」の小文字(i)ではなく、びっくりマーク(!)がひっくり返ったものだったのです。
 スペイン語では、びっくりマーク(感嘆符)とはてなマーク(疑問符)(スペイン語ではそれぞれ signos de exclamación、signos de interrogación というそうです)は、フレーズの最後にはもちろん、最初にもひっくり返してつけるという決まりがあります。¡Vete a la mierda! (クソっ食らえ!)¿Eres tonto? (バカなの?)といった具合。びっくりマークはともかく、はてなマークに関しては文の始めについていることにより、一瞬にしてそれが疑問文であることがわかる、というのがスペイン語講師の主張ですが、実際のところ、手書きのときに律義にびっくりマークやはてなマークをひっくり返して書いている人なんて見たことがありません。

 2点目。スペイン語では、アルファベットの「H」は発音しません。日本ではなぜかフランス語の方が人気があるので、フランス語では「H」を発音しないことを知っている人は多いかもしれませんね。スペイン語も同じなのです。フランス語もスペイン語も元は同じラテン語ですもんね。

  というわけで、以上の2点がわかれば「¡Hola!」を「オラ!」と読めるようになるはずです。まだまだ海外旅行、という空気ではありませんが、スペイン語圏の国に行くことがあったら「オラ!」とあいさつしてみてくださいね。

(2020.10.18 一部修正しました)